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材料によっての三味線の違い


三味線には大きく分けて3つの材料がございます。
まずはお稽古用で使用される花梨(かりん)、お稽古や舞台など幅広く使われる紫檀(シタン)、舞台用の紅木(こうき)です。例外として樫や白紅木というのもありますがまずは三種類から選べば問題ありません。

写真右の三味線が花梨、真ん中の三味線が紫檀、左の三味線が紅木です。↓


花梨、紫檀、紅木の順に値段も高くなっていきます。棹の硬さも花梨は柔らかめなので音質が柔らかい音になります。紅木(インド産)になると、水に沈むほど密度があって硬さなので音に張りが出ます。
写真上が花梨の新木、写真下が紅木の新木です。↓


下の1枚目の写真は紅木の丸太と新木、2枚目の写真は紅木のUPです。↓



産地はインド産の紅木が一番良いとされております。
紅木は作りによっても値段が大幅に変わってきます。紅木の中でも並み紅木、綾杉胴の付いた紅木棹、紅木金細綾杉胴全て付いている三味線などといろいろあります。

並み紅木というのは分解したほぞの中には金などはなく通常のほぞです。胴の中もギザギザに彫っていない丸打ち胴です。並み紅木は紅木の中でもランクは一番下です。

綾杉胴というのは音の響きがいいように内側をギザギザに彫ってある胴です。最近では子持ち綾杉というのが基本です。↓

三味線の胴


金細というのは三味線を分解したところの凹凸の凹部分に金が埋め込まれた物の事を総称して金細と呼んでます。音がは関係ありませんが、分解する際に分解しやすく、ほぞを保護する役目があります。↓

新品三味線 民謡正寸金細


そこから上のランクは、表面に虎の模様のような『トチ』と呼ばれるのが多く入っている棹が高級とされております。『トチ』が入っているから木が硬い、音が良いというのは間違いです。でも最高級品ですのでやはり最終的には金細の三味線をと思う方が多いのも事実です。

ここまでご説明しましたが、最終的には三味線を購入する前にお客様の足で色々なお店に足を運び、実際に作業風景や現物を見る事が大切だと思います。
その店の雰囲気、職人さんの技術レベルや知識などは実際に行ってみないとわかりません。

当店に限らず、ご自身で色々なお店を回って信頼できて何事にも丁寧に最後までお付き合いできるお店を探して頂ければと思います。
お陰様で当店にもご遠方から沢山のお客様が来て頂けるようになりました。
当店は決して値段が安いわけではありませんが、その分、お客様に満足して頂ける質の高い品物をご提供できるように頑張ります。
お客様とお店でお会いできるのを楽しみにしております。

三味線選びはジャンルから


三味線を始めてみたいけど、どんな三味線を選んでいいかわからない、三味線の違いがわからないという話を良く聞きます。

そんな方の為に詳しくご説明致します。

まずこれから三味線を始めたいという事でしたらジャンルを決めて頂くのが大切です。長唄・地唄・小唄・端唄・民謡・津軽など、全て使用する三味線の形や太さが違います。細かくいうとまだまだジャンルはあります。

三味線は基本的に大きく分けて細棹(長唄)、中棹(地唄・小唄・端唄・民謡など)、太棹(津軽・義太夫など)の3つに分かれます。例えば、同じ細棹の中でも太めや細めなどもありますが、ここでいう細棹・中棹・太棹というのは棹の太さというよりジャンルを簡単に分けただけと思って頂いた方が良いかもしれません。特に中棹は幅が広いです。


写真右の三味線が細棹(長唄)、写真真ん中の三味線が中棹(民謡)、写真左の三味線が太棹(津軽)です。↓


例外もありますが三味線のジャンルによって太さだけでなく作りが違います。

糸巻きの太さですが長唄三味線は細口、地唄三味線や小唄・端唄三味線などは太口、津軽三味線は8分5厘が基本です。
写真右の三味線が細口、写真真ん中の三味線がふと口、写真左の三味線が8分5厘です。↓



長唄や地唄に関しては舞台用の三味線には象牙の糸巻きが付いているのが理想です。↓



糸巻きの形は長唄・地唄・小唄は面取りと呼ばれる糸巻きの面を取った物を使います。その他のジャンルはあまり決まりはありません。
写真右が素六、左が面取りです。↓



棹の作りですが、長唄・地唄は東さわりはあまり使いません。端唄・民謡・津軽は東さわりはあった方が使いやすいですね。小唄は最近は付ける方が増えてます。
音質が変わるので好みによって使ったり使わなかったり人によって違いもあります。↓



棹の下のツボの方ですが、長唄・小唄・端唄はなだらかになっている鳩胸と呼ばれる作り方で、地唄・民謡・津軽は下の方まで弾く事があるので角と呼ばれる作りになってます。↓



ジャンルによって使う撥の大きさや駒の高さが違います。素材も様々です。↓



三味線を購入する際はやりたいジャンルが決めてからそのジャンルに合った三味線のランク(材料)をお選び頂ければと思います。

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