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中古三味線のメリット・デメリット

~中古三味線の良い点・悪い点~


当店でも新品と同様に中古三味線をご購入頂く方や、お問い合わせが非常に多くなりました。

最近ではオークションやフリマサイトなどでも中古の品が多数ございます。

そこで購入し当店に修理でお持ち込み頂くお客様の多くが、見えない部分での修理代がかかり結果高くなった・見た目では三味線の形でも調整の部分が合ってなく楽器として使いにくいというトラブルも多々ございます。



※これからご紹介する内容は当店で販売している本体に限ってのお話になります。

~良い点(メリット)~


・安い値段で良い物が購入できる。

・昔の材料が多いので質の良い棹が多い。

中古の三味線は新品よりもお安くご購入頂けます。

どのくらい使用できるか・メンテナンスなど踏まえて中古でも大丈夫か、などよくご質問をお受けいたしますが全く問題ございません。

今までの使用期間は分かりませんが、ほとんどの三味線は数十年以上使えます。


中古で作る際、

・棹の曲がりが修理で取り切れない物

・中木の接着面が極端に短い物

・重ねが少ない物


など、明らかにこの先の寿命が短い物は訳有り品になるか、基本的には作りません。

まず作る前の段階から選別致しますので、当店の中古三味線の場合ですが、間違いなく30年以上お使い頂けます。

昔の三味線の中には材料の質や価値が高い物も多くございます。
質の高い物を安くお買い求め頂けるという面でも中古三味線は非常におススメです。


~悪い点(デメリット)~


当店で販売されている品物でしたら悪い点はございません。
※全て自店で3代目と4代目が修理しているので、工場に修理を出しているという事は100%ございません。


当店の中古三味線は細かい部分までしっかりメンテナンスされており、棹全体の磨き直しまで行っているものがほとんどなので新品三味線と変わらないのが事実です。
中古は前の使用者の癖が付いているなどという事もありませんのでご安心ください。

修理代金に換算したら修理代金の方が高くなってしまうという場合もございますが自分たちで作業できるというのが当店の一番の強みです。
棹の磨きとカンベリだけでも本来6万円以上かかります。

値段も安く、中古三味線は実際に当店でも新品三味線と同様に売れている人気商品です。

お持ち込みいただいたお客様でフリマサイトやオークションでご購入頂いた品は直しがきかない場合や修理済みとなっていてもきちんと直されていない場合がほとんどでした。


~まとめ~

中古の三味線は全ての修理がしっかりできないと扱う事が出来ない品物です。
中古なら全てが良いわけではなく、知識を持った職人がしっかりメンテナンスされている品物を選ぶ事が非常に大切です。
専門店でも各ジャンルに合わせた作業がしっかりされているか・アフターサービスなど含めてクオリティが違います。
お客様自身の目でお確かめ頂く事をお勧めします。


三味線という楽器は見た目が良くても目に見えない調整部分が1厘単位で必要です。
1丁を作るのに様々な工程があり、完成するまでにかなりの技術が必要ですのでお店選びが一番重要です。


可能であれば現物を見てからご購入頂く事をおススメしております。
初期費用が安くても結局修理代が高くなる場合や楽器として使えない場合があるのでフリマサイトやオークションはお気をつけ下さい。
近年そういったトラブルのお話を非常に多くお聞きします。

安心してご購入頂く為に、まず実際に様々なお店へ足を運び、修理や作業の様子を見せて頂くのが良いと思います。

実際に作っている職人さんのお話を聞いて、その方の仕事を見るのが良いでしょう。
三味線は楽器ですので販売して終わりではありません。
何かあればすぐに相談できるのでお店選びは非常に重要です。

当店にもまだまだ作っていない品がたくさん眠っております。
皆様のご来店お待ちしております。

オーダーメイドでの中古三味線注文

~リニューアル中古三味線オーダーメイド~



当店では完成していない三味線をご注文の際、胴掛け・音緒・胴掛け紐・ゴムなどの色や柄を、お客様のご要望に合わせてお好きな組み合わせで作る事が出来ます。(胴掛けのお値段に上限がございます。)

付属品などのお値段は全て含めて表示しておりますのでお値段変わらずでお客様だけの三味線を作る事ができます。


お客様の修理やご注文での作業がたくさんある為、中古の三味線の修理に手が回らず、店頭に完成品をなかなか並べる事が出来ません。

完成していない中古三味線の在庫は100本以上ございます。

『菊岡 中むら』では、お客様の欲しいジャンルやランク、ご予算などに合わせて修理前の在庫の中から随時ご注文をお受けしております。

また、ご注文を悩んでいるお客様で、
『現物を見てみたいので次はこんな三味線を作って欲しい!』などのリクエストもお受けしております。


『菊岡 中むら』製の中古三味線は全て自分の店の中だけで作っておりますので、お店にご来店頂ければいつでも進行状態をご確認頂けます。



他の修理やご注文も同時に行っておりますので完成までに1か月前後のお時間を頂いております。


職人が自らお客様とお話しをし、大切な楽器を丁寧に全て手作業でお作り致しますので安心してご注文下さいませ。

ご不明な点がありましたらお気軽にお電話やメールにてご相談くださいませ。


『菊岡 中むら』のリニューアル中古三味線が完成するまで

当店のリニューアル中古三味線はその名の通り全て新品同様に作り直しております。
「ハ」や「下がり」がくるっていたり、棹の曲がり・糸巻きや別の部分が調整不足のままお出しするという事は100%あり得ません。

当店は実際に『菊岡 中むら』店舗の中のお客様の目の前で職人が全ての作業を行っておりますので、お店に来て頂ければいつでも作業風景をご覧頂けます。

棹の磨きや皮の張り替え・各箇所の修理など数万円分の修理を行ってからお客様にお渡ししますので安心してお使い頂けます。

当店では自分たちで手を掛けて新品同様の状態に甦らせてから販売しております。
新品に比べて値段も安く当店でも売れ筋の品となっております。

~リニューアル中古三味線商品一覧~




リニューアル中古長唄三味線→







それでは簡単ではありますが当店のリニューアル中古三味線が完成するまでをご紹介致します。

まず第一に棹の曲がりや「ハ」の高さをチェックします。

中古三味線説明 フリーエリア


棹が曲がっていると3の糸が落ちてしまったりします。継ぎ手の中を少し削ったりしながら曲がっている方向とは逆に振って調整します。↓

三味線修理 曲がり


「ハ」が低かったり高かったりで合っていない場合は取り外して高さを合わせて調整します。高さが合っていないと弾く際に非常に弾きにくくなりますので1厘単位で何回も確認しながら調整します。この修理を「ハ直し」といいます。↓

中古三味線
中古三味線説明 フリーエリア


そこまで完了しましたら次はカンベリ修理と棹磨きに入ります。中古で引き取った三味線はツヤがない物が多いので綺麗に磨いて最後は漆を入れて仕上げます。
カンベリを取ると厚みが減ると言う方もおりますが、うまく取ればさほど減りません。実際に当店で販売している中古三味線は先何十年も使える品しかお出しません。↓

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磨きの作業は天神の先まで行います。
新品を作る時と同じで、棹の全体を磨いてしまうので新品と同じように綺麗になります。↓



次は胴です。たまに胴の留め部分に隙間があったり割れている場合は一度4枚にばらして前の糊部分を綺麗に洗います。そして再度削り合わせて接着します。この作業を「胴付け」といいます。↓

中古三味線説明 フリーエリア
中古三味線説明 フリーエリア


皮の張り替えに移ります。ここで音がある程度決まってしまうので大変重要な作業です。当店では張りあがっても自分張り具合に納得がいかない場合、少しもったいないですがそれを剥がして何回でも張り直します。それくらいこだわってる作業です。
当店では張り替えに『自分の手』以外は使いません!↓

中古三味線説明 フリーエリア


手で張る際は『木栓』という道具で皮を挟んで引っ張ります。



皮を張り終えて糸を掛ける前に糸巻きの調整をします。
糸巻きの調整がしっかりされてないと使えないので地味ですが非常に大切かつ技術のいる作業になります。
金物が取れかかっていたり糸巻きの開きが悪い場合も後々心配のないように全部外して付け直します。↓


最後に胴掛けや音緒などを付けて糸を掛ければ完成です。最後に自分たちで実際に音を出して音が悪ければ再度チェックし直します。
そこまでこだわって当店の職人は1つ1つ丁寧に作っております。



最後になりますが、写真や文章だけでは見えない部分が多々あります。
当店では、新品・中古に限らず、長年共にする楽器ですので値段や情報だけで判断せず可能であれば実際に品物を手に取って見る・触るという事をお勧めしております。
また、購入後もメンテナンスは必ず必要になってきますので、安心してお付き合いのできるお店選びも重要です。
ご遠方の方は大変かもしれませんが、品物は全て店頭にあり、ネットと価格は同じすので是非足をお運び頂ければと思います。
ご来店を心よりお待ちしております。

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